2026年7月26日日曜日

【萬葉集 0926・0927】

06 0926 安見知之(やすみしし)和期大王波(わごおほきみは)見吉野乃(みよしのの)飽津之小野笶(あきづのをのの)野上者(ののうへには)跡見居置而(とみすゑおきて)御山者(みやまには)射目立渡(いめたてわたし)朝獵尓(あさがりに)十六履起之(ししふみおこし)夕狩尓(ゆふがりに)十里蹋立(とりふみたて)馬並而(うまなめて)御獵曽立為(みかりぞたたす)春之茂野尓(はるのしげのに)

 五句目は(ののうへには)でなく、(のうへには)
と-み 【跡見】:狩猟のとき、鳥や獣の通った跡を見つけて、その行方を推しはかること。また、その役の人。 
十六:四×四→(しし)
 しし 【獣・鹿・猪】:けだもの。特に、その肉を食用とする獣(けもの)をいい、鹿(しか)・猪(いのしし)をさすことが多い。
おこ・す 【起こす】:追い立てる 

 とり- 【取り】:動作を表す動詞の上に付いて、語勢を強める。「とりそふ」「とりつくろふ」
 蹋:[音]トウ、ドウ[訓]ふむ」 
ふみ‐た・てる【踏(み)立てる】:地面を踏んで音をたて鳥などを追い出す。
 十二句目(とりふみたて)は、(とりふみたてて) 

 06 0927 反歌一首
 06 0927 足引之(あしひきの)山毛野毛(やまにものにも)御獵人(みかりひと)得物矢手挾(さつやたばさみ)散動而有所見(さわきてありみゆ)

 ここでは、得物矢(ともや)を【猟矢】と訓んでいるが義訓である。
 た-ばさ・む 【手挟む】:手に挟んで持つ。脇(わき)に挟んで持つ。
 四句目は(さつやたばさみ)は、(ともやたばさみ)
 さん‐どう【散動】: あちらこちら、まとまりなく動くこと。また、心が混乱すること。混乱して取り乱したふるまいをすること。 
五句目(さわきてありみゆ)は、(さんどうしみゆ) 

あしひきの やまにものにも みかりひと ともやたばさみ さんどうしみゆ

 06 0927 右不審先後 但以便故載於此次[右の歌は他の歌との前後関係がはっきりしない。ただ便宜によってここに載せる]

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