2026年8月2日日曜日

【萬葉集06 0928・0929・0930】

06 0928 冬十月幸于難波宮時笠朝臣金村作歌一首[冬十月、難波宮に幸しし時に、笠朝臣金村の作れる歌一首]并短歌〔并せて短歌〕 
 06 0928 忍照(おしてる)難波乃國者(なにはのくには)葦垣乃(あしかきの)古郷跡(ふりにしさとと)人皆之(ひとみなの)念息而(おもひやすみて)都礼母無(つれもなく)有之間尓(ありしあひだに)續麻成(うみをなす)長柄之宮尓(ながらのみやに)真木柱(まきばしら)太高敷而(ふとたかしきて)食國乎(をすくにを)治賜者(をさめたまへば)奥鳥(おきつとり)味経乃原尓(あぢふのはらに)物部乃(もののふの)八十伴雄者(やそとものをは)廬為而(いほりして)都成有(みやこなしたり)旅者安礼十方(たびにはあれども)

 おしてる【押し照る】:「難波」にかかる枕詞。
 一句目は、(おしてる)でなく、(おしてるや) 

 『續』の字には少なくとも、續(ゾク)・ 續(ショク)・ 續ける(つづける)・ 續く(つづく)・ 續ぐ(つぐ)の5種の読み方が存在する。 
『麻』の字には少なくとも、麻(マ)・ 麻(バ)・ 麻れる(しびれる)・ 麻(あさ)の4種の読み方が存在する。 
『成』の字には少なくとも、成(セイ)・ 成(ジョウ)・ 成る(なる)・ 成す(なす)の4種の読み方が存在する。 
ま・す 【坐す・座す】:いらっしゃる。おいでである。おありである。▽「あり」の尊敬語。
九句目 (うみをなす)は、(つづきませ
【故地名】味経の原(あじふのはら):大阪府大阪市天王寺区
『者』の字には少なくとも、者(シャ)・ 者(もの)の2種の読み方が存在する。

おしてるや なにはのくには あしかきの ふりにしさとと ひとみなの おもひやすみて つれもなく ありしあひだに つづきませ ながらのみやに まきばしら ふとたかしきて をすくにを をさめたまへば おきつとり あぢふのはらに もののふの やそとものをは いほりして みやこなしたり たびしあれども

 06 0929 反歌二首 
06 0929 荒野等丹(あらのらに)里者雖有(さとはあれども)大王之(おほきみの)敷座時者(しきますときは)京師跡成宿(みやことなりぬ)
 06 0930 海未通女(あまをとめ)棚無小舟(たななしをぶね)榜出良之(こぎづらし)客乃屋取尓(たびのやどりに)梶音所聞(かじのおときく)

 『音』の字には少なくとも、音(オン)・ 音(イン)・ 音(ね)・ 音り(たより)・ 音(おと)の5種の読み方が存在する。 
『所』の字には少なくとも、所(ソ)・ 所(ショ)・ 所(ところ)の3種の読み方が存在する。
 音(おと)+ 所(ところ)=(おと)

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