06 0908 毎年(としのはに)如是裳見壮鹿(かくもみてしか)三吉野乃(みよしのの)清河内之(きよきかふちの)多藝津白浪(たぎつしらなみ)
『毎』の字には少なくとも、毎(マイ)・ 毎(バイ)・ 毎る(むさぼる)・ 毎(つね)・ 毎(ごと)の5種の読み方が存在する。
『年』の字には少なくとも、年(ネン)・ 年(ニョウ)・ 年(デン)・ 年(デイ)・ 年(とせ)・ 年(とし)の6種の読み方が存在する。
毎レ年→(としごと)
一句目(としのはに)は、(としごとに)
かく【斯く】:このように・こんなに
しか:〔自己の願望〕…たいものだ。…たいなあ。
み-よしの 【み吉野】:「吉野(よしの)(今の奈良県吉野郡吉野町を中心に、吉野山付近)」の美称。
「養老七年(723)五月十九日から二十三日にかけて、元正天皇が吉野離宮に行幸した際、従駕した笠金村が作った歌で、気持ちのよさが伝わってくる」
かふ-ち 【河内】:川の曲がって流れている所。また、川を中心にした一帯。◆「かはうち」の変化した語。
たぎつ:水が激しく流れる、
「吉野といえば宮瀧だが、山からの川の流れは、五月にあっては、さぞかし清々しいことだろう」
としごとに かくもみてしか みよしのの きよきかふちの たぎつしらなみ
06 0909 山高三(やまだかみ)白木綿花(しらゆふばなに)落多藝追(おちたぎつ)瀧之河内者(たぎのかふちは)雖見不飽香聞(みれどあかぬかも)
しらゆう‐ばな〔しらゆふ‐〕【白木=綿花】:白木綿を花に見立てた言い方。波や水の白さのたとえとして用いられる。
おち-たぎ・つ 【落ち滾つ】:ほとばしり落ちる。激しく落ちる。
『飽』の字には少なくとも、飽(ホウ)・ 飽きる(あきる)・ 飽かす(あかす)の3種の読み方が存在する。
『香』の字には少なくとも、香(コウ)・ 香(キョウ)・ 香しい(かんばしい)・ 香る(かおる)・ 香り(かおり)・ 香(か)の6種の読み方が存在する。
飽きる(あきる)+香(キョウ)=(あき)
五句目(みれどあかぬかも)は、(みれどあきずも)
やまだかみ しらゆふばなに おちたぎつ たぎのかふちは みれどあきずも
