「神亀4年(727年)正月、侍従侍衛の任を怠けた官人を授刀寮に散禁した」という。
06 0948 真葛延(まくずはふ)春日之山者(かすがのやまは)打靡(うちなびく)春去徃跡(はるさりゆくと)山上丹(やまのへに)霞田名引(かすみたなびく)高圓尓(たかまとに)鸎鳴沼(うぐひすなきぬ)物部乃(もののふの)八十友能壮者(やそとものをは)折木四哭之(かりがねの)来継比日(きつぐこのころ)如此續(かくつぎて)常丹有脊者(つねにありせば)友名目而(ともなめて)遊物尾(あそばましものを)馬名目而(うまなめて)徃益里乎(ゆかましさとを)待難丹(まちがてに)吾為春乎(わがするはるを)决巻毛(かけまくも)綾尓恐(あやにかしこし)言巻毛(いはまくも)湯〃敷有跡(ゆゆしくあらむと)豫(あらかじめ)兼而知者(かねてしりせば)千鳥鳴(ちどりなく)其佐保川丹(そのさほがはに)石二生(いはにおふる)菅根取而(すがのねとりて)之努布草(しのふくさ)解除而益乎(はらへてましを)徃水丹(ゆくみづに)潔而益乎(みそぎてましを)天皇之(おほきみの)御命恐(みことかしこみ)百礒城之(ももしきの)大宮人之(おほみやひとの)玉桙之(たまほこの)道毛不出(みちにもいでず)戀比日(こふるこのころ)
かけ-ま-く-も:心にかけて思うことも。言葉に出して言うことも。
いは-ま-く-も 【言はまくも】:口に出して言うのも。
由々しき一大事だ
二十句目(ゆゆしくあらむと)は、(ゆゆしからむと)
二十九句目(いはにおふる)は、(いはにおふ)
しのふ 【偲ふ】(上代語):思い慕う。
「まさに、後悔先に立たず」なんだよなぁ。
06 0949 反歌一首
06 0949 梅柳(うめやなぎ)過良久惜(すぐらくをしみ)佐保乃内尓(さほのうちに)遊事乎(あそびしことを)宮動〃尓(みやもとどろに)
『乃』の字には少なくとも、乃(ノ)・ 乃(ナイ)・ 乃(ダイ)・ 乃(アイ)・ 乃(の)・ 乃(なんじ)・ 乃ち(すなわちの7種の読み方が存在する。
『内』の字には少なくとも、内(ノウ)・・ 内(ドウ)・ 内(ダイ)・ 内(ゼイ)・ 内(うち)・ 内る(いる)の7種の読み方が存在する。
乃(ナイ)+ 内(ナイ)=(ない)
三句目(さほのうちに)は、(さほないに)
『比』の字には少なくとも、比(ビチ)・ 比(ビ)・ 比(ヒツ)・ 比(ヒ)・ 比ぶ(ならぶ)・ 比(たぐい)・ 比(ころ)・ 比べる(くらべる)の8種の読み方が存在する。
『動』の字には少なくとも、動ドウ・ 動トウ・ 動ズ・ 動もすればややもすれば・ 動くうごく・ 動かすうごかすの6種だが、とどろ(に・と) 【轟(に・と)】は、[どうどう。ごうごう。▽大きな音が鳴り響くさま]で、「動〃」を義訓とした。
06 0949 右神龜四年正月 數王子及諸臣子等 集於春日野而作打毬之樂 其日忽天陰雨雷電 此時宮中無侍従及侍衛 勅行刑罰皆散禁於授刀寮而妄不得出道路 于時悒憤即作斯歌[右は、神亀四年の正月に数の王子また諸の臣子等の春日野に集ひて、打毬の楽を作す。
その日忽ちに天雲り雨ふり雷なり電す。この時に宮の中に侍従と侍衛と無し。勅して刑罰に行ひ、皆授刀寮に散禁して妄りて道路に出づることを得ずあらしむ。時に悒憤(ゆうふん)し、即ちこの歌を作れり]作者未詳