06 0959 徃還(ゆきがへり)常尓我見之(つねにわがみし)香椎滷(かしひがた)従明日後尓波(あすゆのちには)見縁母奈思(みむよしもなし)
ゆき-かへ・る 【行き返る】:往復する。
つね 【常・恒】:ふだん。平常。
『滷』の字には少なくとも、滷(ロ)・ 滷(テキ)・ 滷(セキ)・ 滷(ジャク)・ 滷(シャク)・ 滷(にがり) 滷い(しおからい)の7種の読み方が存在する。
『潟』の字には少なくとも、潟(テキ)・ 潟(セキ)・ 潟(ジャク)・ 潟(シャク)・ 潟(サク)・ 潟(かた)の6種の読み方が存在する。
滷(セキ)→潟(セキ)
【故地名】香椎潟(かしいがた):福岡県福岡市東区(香椎の地の西方の海辺)だが当時の訓は(せき)
つまり三句目(かしひがた)は、(かしひせき)
従:[音]ジュ(呉)ショウ(漢)ジュウ(慣)[訓]したが-う、したが-える (表内)より、よ-る、ひろい、ひろき(古訓)したがふ、より、ゆるす、をふ、ほしいまま、そひく、うつす、よる、きたる、つかふ、このむともなし、とも (類聚名義抄)うつす、をふ、つひに、ゆるす、したがふ、つかふ、きたる、ほしまま、あひひく、かさなる、ことむなし、ゆ (字鏡集)
従ㇾ明日→明日従(あすゆ)
「ゆ」:〔起点〕…から。…以来。
『縁』の字には少なくとも、縁(タン)・ 縁(エン)・ 縁(よすが)・ 縁る(よる)・ 縁(ゆかり)・ 縁(へり)・ 縁(ふち)・ 縁(えにし)の8種の読み方が存在する。
よし‐なし【由無し】:理由のないさま。
今風に言えば、(みるよしもなし)
養老4年(720年)大隅・日向で隼人が一斉蜂起した際、豊前守(現在の福岡県東部及び大分県の北西部に属する)であった男人は鎮圧のために将軍に任ぜられて、隼人の軍勢を大いに破って数多くの兵を討ち取った。
神亀5年(728年)に、九州から帰京する時に太宰府の官吏らと詠んだ歌だという。
しかしこの年は、大伴旅人が太宰府に赴任した年でもある。
ゆきがへり つねにわがみし かしひせき あすゆのちには みるよしもなし
0 件のコメント:
コメントを投稿