2026年11月1日日曜日

【萬葉集06 0958】

06 0958 大貳小野老朝臣歌一首 
06 0958 時風(ときつかぜ)應吹成奴(ふくべくなりぬ)香椎滷(かしひがた)潮干汭尓(しほひのうらに)玉藻苅而名(たまもかりてな)

 とき-つ-かぜ 【時つ風】:その季節や時季にふさわしい風。順風。
べし:推量・予想の意を表す。…だろう。…しそうだ。 
「いつものように、潮の風が吹いてくる」というんだけどね。

『滷』の字には少なくとも、滷(ロ)・ 滷(テキ)・ 滷(セキ)・ 滷(ジャク)・ 滷(シャク)・ 滷(にがり)・ 滷い(しおからい)の7種の読み方が存在する。
 『潟』の字には少なくとも、潟(テキ)・ 潟(セキ)・ 潟(ジャク・ 潟(シャク)・ 潟(サク)・ 潟(かた)の6種の読み方が存在する 
滷(セキ)→ 潟(セキ)→ 潟(かた)
【故地名】香椎潟(かしいがた):福岡県福岡市東区(香椎の地の西方の海辺) 

 しほ-ひ 【潮干】:潮が引くこと。引き潮。また、潮の引いた海岸。
 うら 【浦】:入り江。海・湖・池などの湾曲して陸地に入り込んだ所。 
 な:〔詠嘆〕…なあ。…のだなあ。 
♪潮風を待つ少女♪は、潮が引くのを待っているというわけだ。

 ときつかぜ ふくべくなりぬ かしひがた しほひのうらに たまもかりてな

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