2026年6月7日日曜日

【萬葉集06 0911】

06 0911 三芳野之(みよしのの)秋津乃川之(あきづのかはの)万世尓(よろづよに)断事無(たゆることなく)又還将見(またかへりみむ)

 あきづ【秋津】:奈良県吉野郡宮滝付近の古称。奈良時代に吉野離宮のあった所 【
故地名】秋津の川:秋津野付近の吉野川。 
要するに吉野の山も川も、宮廷人にとっては神聖な場所なのかも。

 よろづ-よ 【万代・万世】:限りなく長い年月。永久。永遠。 
た・ゆ 【絶ゆ】:絶える。途切れる。切れる。
 明らかに、万世一系の天皇家を称えようとしているのである。

 かへり-・みる 【顧みる】:心にかける。気にかける。懸念する。反省する。
 ところが、一抹の不安を抑えようとしているのであろうか? 
歌人は、 笠朝臣金村であるが、 養老七年(723)五月の元正天皇の吉野離宮行幸に付随し、この前年の養老6年(722年)正月、多治比三宅麻呂が謀反誣告を、穂積老が天皇を名指して非難をしており、ひょっとしたらこの時の心境であろうか?

みよしのの あきづのかはの よろづよに たゆることなく またかへりみむ

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