2026年7月19日日曜日

【萬葉集06 0923・0924・0925】

06 0923 山部宿祢赤人作歌二首[山部宿祢赤人の作れる歌二首(923・926)]并短歌〔并せて短歌〕 
 06 0923 八隅知之(やすみしし)和期大王乃(わごおほきみの)高知為(たかしらす)芳野宮者(よしののみやは)立名附(たたなづく)青垣隠(あをかきごもり)河次乃(かはなみの)清河内曽(きよきかふちぞ)春部者(はるへは)花咲乎遠里(はなさきををり)秋去者(あきされば)霧立渡(きりたちわたる)其山之(そのやまの)弥益〃尓(いやますますに)此河之(このかはの)絶事無(たゆることなく)百石木能(ももしきの)大宮人者(おほみやひとは)常将通(つねにかよはむ) 

 はる-べ 【春方】:春のころ。春。 
九句目(はるへは)は、(はるのべは

 06 0924 反歌二首 
06 0924 >三吉野乃(みよしのの)象山際乃(きさやまのまの)木末尓波(こぬれには)幾許毛散和口(ここだもさわく)鳥之聲可聞(とりのこゑかも)

 象山:歌枕(うたまくら)。今の奈良県吉野郡吉野町にある山。吉野離宮があった宮滝の対岸にそびえる。 
『際』の字には少なくとも、際(セイ)・ 際(サイ)・ 際わる(まじわる)・ 際(きわ)・ 際(あい)の5種の読み方が存在する。
 ここ-だ 【幾許】:こんなにもたくさん。こうも甚だしく。▽数・量の多いようす。

 06 0925 烏玉之(ぬばたまの)夜乃深去者(よのふけゆけば)久木生留(ひさぎおふる)清河原尓(きよきかはらに)知鳥數鳴(ちどりしばなく) 

 『生』の字には少なくとも、生(ソウ)・ 生(セイ)・ 生(ショウ)・ 生やす(はやす)・ 生える(はえる)・ 生(なま)・ 生る(なる)・ 生す(なす)・ 生(き)・ 生う(おう)・ 生(うぶ)・ 生む(うむ)・ 生まれる(うまれる)・ 生(いのち)・ 生ける(いける)・ 生きる(いきる)・ 生かす(いかす)の17種の読み方が存在する。 
三句目(ひさぎおふる)は、(ひさぎなる) 

ぬばたまの よのふけゆけば ひさぎなる きよきかはらに ちどりしばなく

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